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ACA動脈瘤破裂によるhigh gradeなSAHとクリッピングの方がSAH後のsNPHを起こしやすい

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ACA動脈瘤破裂によるhigh gradeなSAHとクリッピングの方がSAH後のsNPHを起こしやすい

Aneurysm location and clipping versus coiling fordevelopment of secondary normal-pressure hydrocephalusafter aneurysmal subarachnoid hemorrhage: Japanese
Stroke DataBank

〈Introduction〉
過去の研究では、posterior circulation動脈瘤破裂とコイル塞栓はsNPH発症に影響するという報告もあるが、これは議論の余地がある
今回の研究ではsNPHのリスクと動脈瘤の位置及び破裂動脈瘤の治療法(クリッピングかコイル塞栓)の関係を調査する

〈Methods〉
対象期間は2000年から2013年、全国163施設
登録された5344人のSAHの患者(男性1772人、女性3572人)のうち、嚢状動脈瘤破裂によるもの、急性水頭症と二次性正常圧水頭症(以下sNPH)の共存の有無が確認されたものを対象、最終的に1448人の患者(男性438人、女性1010人)
動脈瘤の位置を4つに分類
MCA、ACA(ACAとA comを含む)、ICA(ICA-P comとその他のICA を含む)、posterior circulation(PCA、basilar tip、basilar-SCA、VA-PICAを含む)

〈Statistical Analysis〉
Odds ratio から95%を計算
因子
年齢(<60または≥60歳)、性別、急性水頭症、開頭およびクリッピングまたは血管内コイル塞栓、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙習慣、アルコール消費量、WFNS scale grade、Hunt and Kosnik scale grade、Fisher CT scale grade 〈Results〉 1448人のうち、521人がSAH後のsNPHを発症し、そのうち85%に当たる444人がシャント術を受けた Table1 SAHの患者1448人の臨床的特徴 ACA動脈瘤破裂によるSAHはWFNS scale、Hunt and Kosnik scaleが低く、比較的若い男性にみられる傾向があり、78%の動脈瘤がクリッピングのみ posterior circulation動脈瘤によるSAHは高齢女性に多く、急性水頭症を合併する可能性が高く、WFNS scale、Hunt and Kosnik scale、Fisher scaleが高い傾向にあり、クリッピングよりコイル塞栓が多い Table2 sNPH発症の重要な因子は60歳以上、急性水頭症の合併、WFNS scale、Hunt and Kosnik scale、Fisher scaleが高いことである sNPHのリスクはACA動脈瘤破裂がMCA動脈瘤破裂の2倍、posterior circulation動脈瘤破裂は重要なリスクとは言えない クリッピングのみではコイル塞栓のみに比べ、sNPHのリスクは2倍 Table3 Fisher CT scale gradeによるsNPHのリスク grade1、2ではACA/ICAはそれぞれMCAの5.5倍/2.5倍であった grade3ではACAはMCAの1.8倍 grade4では位置による差はなかった クリッピングとコイル塞栓を比べると、grade3ではクリッピングはコイル塞栓に比べ、sNPHのリスクは2倍、 grade1、2、4では差はなかった 〈Discussion & Conclusions〉 過去には、posterior circulation動脈瘤破裂がsNPHを最も発症しやすいといいう報告があるが、posterior circulation動脈瘤破裂は脳死内出血や急性水頭症を発症しやすいという過去の報告もあり、それらの影響があると考えられる。今回の研究におけるposterior circulation動脈瘤破裂の患者の臨床的特徴は過去の研究とそれと似ており、posterior circulation動脈瘤破裂はsNPHの発症を増加させる重要なリスクではないと考えられる。 クリッピングとコイル塞栓におけるsNPHのリスクについての過去の研究のうち、1つはクリッピングはコイル塞栓よりリスクを下げる( 95% CI 0.58–0.94; p = 0.01)という報告があるが、3つはクリッピングとコイル塞栓でsNPHのリスクに差はないとしている。 今回の研究でコイル塞栓はクリッピングに比べてsNPHのリスクを下げる結果であった。 今回の研究でACA動脈瘤破裂によるhigh gradeなSAHとクリッピングの方がSAH後のsNPHを起こしやすく、MCA動脈瘤破裂によるlow gradeなSAHとコイル塞栓の方がsNPHを起こす可能性が低いことが示唆される。

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