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悪性リンパ腫によるリンパ節腫脹

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悪性リンパ腫によるリンパ節腫脹

悪性リンパ腫によるリンパ節腫脹を認めた。リンパ節腫脹とは、リンパ節の大きさや数が異常に増した状態である。体表から触知できる表在性リンパ節腫脹だけでなく、CTや超音波検査などで確認しないと評価できない深在性リンパ節腫脹もある。小児や若年者では頸部では1cm程度の、鼠径部では2 cm程度の柔らかく平坦、平滑で圧痛を伴わないリンパ節を触れることはしばしばあり、これらの所見は正常なものである。しかしそれ以上の大きさである場合はもちろん、圧疝を伴う場合や異様に硬い場合は異常所見として対処する必要がある。リンパ節腫脹はリンパ節原発の疾患に起因することと、感染症や腫瘍などの疾患に随伴することがある。具体的には、悪性リンパ腫などリンパ節自体の腫瘍、他臓器癌の転移、全身性感染症や自己免疫疾患などの免疫応答による反応性腫脹、リンパ節自体への細菌や真菌などの感染、サルコイドーシスなどによる肉芽腫形成、亜急性壊死性リンパ節炎など機序不明のものなどがある。頻度としては良性の腫脹が85%程度であり、その多くはウイルス感染などに付随して起こるものである。
 問診では、いつからどのリンパ節が腫脹したか、大きさ・数・硬さの変化、リンパ節自体の症状(自発痛・圧痛・熱感など)、全身症状(発熱・咽頭痛・体重減少・盗汗など)の有無、その他随伴症状の有無などを聴取する。身体診察では、腫脹しているリンパ節の性状、広がり、炎症所見の有無、咽喉頭所見、皮膚所見、肝脾腫の有無などに注意して診察する。小児や若年者ではウイルス感染に伴う良性のものが多く、それらは経過や感染を示唆する全身症状から鑑別を行うことができる。一方で高齢者では悪性疾患に伴うものの頻度が増すため、原因となる基礎疾患の存在に注意する。血液検査や胸部レントゲン、腹部エコーなどはスクリーニング検査として行うべきである。例えば血球検査でリンパ球の増加に加えて異型リンパ球があれば伝染性単核球症を、花弁状の細胞があれば成人T細胞性白血病を疑う。
CRPやLDHは特異的ではないものの、悪性リンパ腫では病勢の評価の指標になる。画像検査は深在性リンパ節腫脹の評価には必須である。確定診断には各種免疫学的検査やリンパ節生検、骨髄生検、悪性腫瘍自体の診断などが求められる。

リンパ節腫脹の自覚はなく、発熱や浮腫といった全身症状から受診に至り、脾腫がみつかった症例では、その後の精査でリンパ節腫脹の存在も発覚した。LDHと可溶性IL-2レセプターのh昇があり、リンパ節生検から悪性リンパ腫の診断に至ることもある。
 【参考文献】
 ・内科診断学 第3版 医学書院
 ・ジェネラリストのための内科外来マニュアル 医学書院
 ・朝倉内科学 第10版 朝倉書店

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