船橋の心臓病患者さんには、心臓病食。高血圧食を主体とした食事療法を徹底していただきたいと思っています。

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船橋市循環器内科 万有のARB/HCTZ合剤、プレミネント

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万有のARB/HCTZ合剤、プレミネント

高血圧患者さんにアンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)を処方する機会が多い。降圧効果だけではなく、腎保護や心不全・糖尿病に対する効果など多面的な作用があるからだ。現在、わが国で流通しているARBは6種類(6成分といったほうが正確か)ある。どれもいい薬だが、非常に競争の厳しい分野だ。今春薬価が引き下げられたとはいえ、まだまだ薬価は高めで利益が大きいと思われる。比較的新しい薬剤が多いので後発品に悩まされることも今のところない。最近イルベサルタン(イルベタン/アバプロ)が発売され、ますます競争が激化している。

以前にも述べたが、ABRは単剤で最高用量まで増やすよりは少量の利尿剤との併用が望ましい。drugstore styleさんの記事に詳しいが、ARBと少量の利尿剤との併用は最適な組み合わせなのだ。ARBの合剤といえば万有の「プレミネント」。ニューロタン50mgにヒドロクロロチアジド12.5mgを加えたものだが、ニューロタンを100mgに増やすよりも、ライバルであるブロプレス16mgよりも降圧効果は高いという。ニューロタンはお世辞にも降圧効果が高いとは言えないので、プレミネントの登場により、コストパフォーマンスが著しく劣るニューロタン100mg処方例は激減しているものと思われる。余談だが、プレミネントの登場時に説明会で見せらたプロモーション映像。白虎に羽の生えたキメラ動物のカッコイイ動画だ。万有のこの薬にかける意気込みを感じた。

ライバルであるノバルティス・ファーマの「ディオバン」は現在日本国内ARBトップシェアを誇っている。ディオバン160mg錠を出している。実際160mgにまで増量せざるを得ないケースは多く、そういう患者さんには80mg錠を2錠処方するより1錠で済む分優しいだろう。でも高価だ。単剤・高容量処方への誘導と言えなくもない。そんなディオバンにも合剤が出るようだ。「エックスフォージ」:バルサルタン(ディオバン)とアムロジピンの合剤だ。"Exforge"何だかカッコイイ名前だ。アムロジピンの特許切れを受けて遠くない将来出てくるはず。これは間違いなく売れるだろう。さらにもうひとつあった。Co-diovan、コンセプトはプレミネントと同じだ。現在日本でPhaseⅢという。

他のARBの動向はわからないが、いろいろ合剤が出てきて面白い。

最後に本日経験した高血圧症の症例提示をして閉める。
60代男性、血圧コントロールに難渋する症例で、降圧剤としてミカルディス80mg+テノーミン50mg+カルデナリン2mg+アダラートCR40mgが出されていた。BPは140/80mmHgあった。糖尿病性腎症で尿蛋白1+、血清K値とクレアチニン値は正常。降圧目標は125/75mmHgとすべきであるので、前回の診察時に80mgを中止、プレミネントに替えてみた。本日は122/70 mmHgまで下がっていた。目標達成して安心したのだが、「薬代が高い!」とクレームを付けられた。ミカルディス80mgからプレミネントに変更した分は下がっているはずなのだが・・・他に経口糖尿病薬が出ているが、これは変更していない。まあ、投薬が非常に多いのは間違いなく、薬代は高いのはおっしゃる通りだ。この病院では門前の院外薬局での処方だが、後発品への切り替えは比較的積極的に患者に勧めているようだ。この方はそもそも全ての処方薬を後発品に替えていなかったので、リスクとメリットを説明してARB以外の薬で可能なものは後発品への切り替えを行った。そのうえで、プレミネントの代替として後発品のあるコバシル4mg+フルイトラン1mgの組み合わせに替えてみた。来月どうなっているだろうか。最近、こういう要望が多い。それで後発品の薬価を調べるようになった。

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