呼吸器内科

気管支喘息とは

7月 2, 2016

気管支喘息とは

気管支喘息

気管支喘息

気管支喘息は、発作性に起こる気道狭窄によって、喘鳴や呼吸困難を繰り返す病気です。組織学的にみると気道炎症が起こっており、そのまま放置しておくと不可逆性の気道リモデリングが生じます。このため、わが国では気管支喘息に対する治療として、気道の炎症を抑制し、無症状状態を維持することを目標にしており、発作の状況に合わせて治療ステップを決めていく管理を行っています。具体的には、ロイコトリエン受容体拮抗薬や吸入ステロイド薬を用いた治療を主体にしています。重症の場合、陥没呼吸が著明で喘鳴も消失しており大発作~呼吸不全を呈します。検査では、胸部レントゲンで肺門部に浸潤影がみられ、肺炎も認めることが少なくありません。感染を契機に気管支喘息発作を呈するケースです。イソプロテレノールの持続吸入と点滴からプレドニン2㎎/㎏/dayの投与、去痰剤の内服を行います。酸素需要は強く、1週間ほどイソプロテレノール吸入を要します。PSLも1週間ほど投与を行いましす。退院時に、ロイコトリエン受容体拮抗薬を開始します。今後も長期管理を継続していく必要があります。定期的に家庭医を受診しましょう。喘息は、アレルギーに起因するものが多く、ハウスダストなどを防ぐためにカーペットの使用を避けるなど日常生活においても注意する必要があります。

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